CASE

外国人アルバイトの求人で悩む
京都市で飲食店を営むF社さま

ご相談内容
業種:飲食事業

外国人観光客の増加に伴って外国人アルバイトを
雇用したいのですが求人がうまくいきません。

京都市内で複数の飲食店を営むF社は外国人観光客の増加に伴って人員が不足し、費用をかけて求人募集されていました。外国人観光客の増加に伴い外国人が応募してくれたらより良いと考えましたがうまくいかないようでした。

F社ご担当者様

求人してるんですけどね。
日本人だけじゃなくて外国人でもOKにしてるんですが応募してくれないんです。

天満

求人募集されてるんですね。
外国人でも日本人でもOKというスタンスなのでしょうか?

F社ご担当者様

そうです。
京都なので外国人観光客も多いものですから、外国人に接客してもらった方が安心する人も多いでしょ?
それで外国人でもOKにしてます。

天満

かしこまりました。
確かに訪日外国人への多言語対応ができる点でメリットがありますね。
求人募集はどのような方法でされているのですか?

F社ご担当者様

〇〇(大手アルバイト募集ポータルサイト)とか△△(大手メッセージアプリのアルバイト募集サービス)とか、◇◇(大手転職情報サービス)でやっています。
そこに【外国人可】って書いて出しています。

天満

そうなんですね。
求人のやり方は変えた方がいいかもしれませんね。
基本は日本人向けのアルバイト情報サービスですから、そこで外国人に応募してもらうのはなかなかハードルが高いかなと思います。

F社ご担当者様

どういうやり方がありますか?

天満

やり方はいくつかあると思うのですがまず明確にしておくべきことがありまして、雇用されたいのは【飲食店での接客アルバイト】ということなので【留学生】ということでよろしいでしょうか?

F社ご担当者様

そうですね。
京都市内は留学生がたくさんいると思っています。

天満

留学生をアルバイト採用する際はその留学生が【資格外活動許可】という勉強以外のこともやっていいですよっていう許可を受けている場合のみ雇用できます
連続7日間に勤務できるのは28時間以内という条件もあります。

留学生のアルバイトでは一週間で28時間以内と考えられていることがありますが、誤りです。
連続した7日間で28時間以内に抑えなければなりません。

月曜日から日曜日までのシフトを毎週28時間以内に抑えても
例の木曜日から水曜日までのように28時間を超える期間があると
法律違反となります。

この違反があると、留学生の在留期間の更新ができなくなる
可能性があります。

F社ご担当者様

結構短いですし複雑で、考えてシフト組まないといけませんね。

天満

そうですね。
28時間一杯働いてもらおうとすると超えてしまうことがありますので気をつけてシフトを組んでいただく必要があります。

F社ご担当者様

なるほどわかりました。

天満

◇◇(大手転職情報サービス)にも出されているということは正社員も募集されているのですか?

F社ご担当者様

そうです。アルバイトも募集しているんですが正社員も採用したいと思っています。

天満

日本人の正社員と同様に調理や接客ですとか、仕入れ管理といった業務で募集ということになりますか?

F社ご担当者様

ええ、そのあたり全般を任せられる人を探しています。

天満

かしこまりました。
この場合もどなたでも雇用できるわけではなく、雇用を希望される外国人が持っている「在留資格」が大事になります。
F社さまのケースでは【特定活動46号】もしくは【特定技能(外食分野)】のいずれかになるかと思います。

F社ご担当者様

結構複雑なんですね。

天満

そうですね。
在留資格によっては配膳などはさせられない資格もあり、なかなか難しいと思います。

F社ご担当者様

結局どうしたらいいかわからなくなってきました。

天満

話を整理しましょう。
まずはアルバイトからですね。

F社ご担当者様

はい。

天満

留学生のアルバイト募集についてはいくつかやり方があると思いますがSNSを使ったり、日本語学校に電話して求人相談してみてください。

F社ご担当者様

なるほど。

天満

アルバイト先に不安を持っている留学生も多いのでSNSでは機械翻訳でもいいので母国語に翻訳したものも合わせて掲載し、寄り添ってあげることが大切です。
日本語学校への相談も、ウェルカムなところも多いはずです。

F社ご担当者様

わかりました。
正社員の方はどうでしょうか?

天満

正社員雇用は先に申し上げたように複雑ですのでもう少し詳しく教えてください。
今現時点で言えるのは外国人採用の意味合いで◇◇(大手転職情報サービス)を使われていましたらひとまずは停止するか、日本人採用に方向転換した方がいいかと思います。

F社ご担当者様

わかりました。
色々教えてください。

結局F社さまは複数のアルバイト応募をいただき、外国人の正社員雇用も実現することができました。
F社さまは当初外国人の求人を日本人と同様に考えられていましたが、
そうではなく必要条件や手続きの理解を経て採用に成功されました。

F社さまのような初めての外国人雇用に限らず、外国人を採用する際は専門的な知見が必要なことがあります。

きっかけは「なぜかうまくいかない」ということでも結構ですので是非お問い合わせください。