CASE

初めて外国人を雇用したいが
流れも雇用形態も何から始めたらいいかもわからない。

ご相談内容
業種:製造業

大手企業との取引拡大に伴って雇用も拡大したい。
外国人雇用をどのように進めればいいのか

建設業として独立されて4年目のJ社様、今までは横のつながりで受注したり外注さんやスタッフと仕事をしてきましたが大手との取引が拡大しスタッフの雇用の奔走されていました。しかし思うようにスタッフが集まらず、「外国人雇用もひとつじゃないか」とアドバイスをもらって当団体へ相談されてきました。

J社ご担当者様

仕事が増えてきたんでスタッフを増やしたいんですが、
あんまり求人応募が思うようにいかなくてね。

天満

そうなんですね。
募集されているのは現場スタッフですか?

J社ご担当者様

ええ。そうです。
知人から「外国人も検討してもいいんじゃないか」っていうことを言われてね。
そこの発想がなかったもんで。

天満

なるほど、かしこまりました。
今はどこか人材紹介会社などをご利用されたりとか、
そういう状態ですか?

J社ご担当者様

いえ。なんにも。
社員として雇えるのかとか、どうやったらいいかとか流れとか何もわからないんで相談にきました。

天満

そういうことですね。
かしこまりました。
ではひとつひとつご案内いたしますね。

J社ご担当者様

お願いします

天満

まずは外国人の雇用形態からご案内いたします。
外国人が持っている在留資格によって変わってくると思ってください。建設業で正社員として雇えるのは以下の資格があります。

就業ビザに関する資料をお見せしながら
説明をいたしました。

J社ご担当者様

なるほど。
これはどのビザを持っているか在留カードを見せてもらって判断するみたいなことですか?

天満

いえ、見せてもらう前段階ですね。
J社様がどういった人材をご採用になりたいか、ということによって変わってきます。
今回は現場の作業員を募集されているとのことですので主に技能実習生、もしくは特定技能生を募集するということになります。

J社ご担当者様

どうやってその人たちを募集するのですか?

天満

その前にお伝えしないといけないことがあります。
技能実習生と特定技能生では日本で働く目的が違う。ということです。

・技能実習生の目的は日本の技術を学びゆくゆくは
 母国へその技術を持ち帰り母国の発展に寄与するということ。
・特定技能生の目的は人材不足の分野で
 就労してもらうということ。

がそれぞれの目的になります。

J社ご担当者様

うーんそういうことですか。
それでは特定技能生のほうがよさそうですね。

天満

それが一概にそうも言えないのです。

J社ご担当者様

どういうことですか?

具体性が高く長くなるためここでは割愛しますが、事例を交えて
技能実習生と特定技能生のメリット、デメリットをそれぞれ詳しく説明いたしました。

J社ご担当者様

そうなんですね。
よくわかりました。
もう一度考えます。

天満

ありがとうございます。
ご検討いただきまして、改めて外国人採用を進めていかれる際にはもう一度ご連絡ください。

J社ご担当者様

ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

数か月後

J社ご担当者様

先日は相談に乗っていただきありがとうございました。
あれから社内で検討した結果当社の技術が国際貢献になるであれば技能実習生のほうがいいのではないか、という結論になりました。

天満

ご連絡ありがとうございます。
それでは具体的な動きについてご説明してまいります。

J社ご担当者様

よろしくお願いいたします。

天満

まず、技能実習生を採用される場合は技能実習監理団体をいう
組織にお話をされるのが第一歩になります。

技能実習監理団体についてご案内させていただきますね。

技能実習監理団体は「外国人技能実習機構 OTIT」によって公開されています。
公開情報はこちらをご覧ください。

技能実習監理団体は(一般)と(特定)に分かれており、
一般はExcellent、特定はNormalと訳されます。
一般監理団体の方が扱える技能実習の幅が広く、一定の要件を満たした
優良な監理団体として認可されたものとなります。

J社ご担当者様

なるほど、一般の方が要件が厳しいんですね。
ただ、このリストを見てもどこがいいのかよくわかりません。

天満

そうですよね。その上たくさんありますから。
各監理団体によって特色がありますので数社聞いてみられることをお勧めします。
この中で大きく違うのが日本語教育能力です。
J社様は実習生に日本語能力をどのくらい求められますか?

J社ご担当者様

それは現場で職人とのコミュニケーションもありますから日本語能力は高いに越したことはありません。

天満

そうですね。それであれば日本に来る前に日本語教育をしっかりやってくれる監理団体と契約されることを強くお勧めします。

J社ご担当者様

そんなところがあるんですか。

天満

はい。ただ、教育をしっかりするということはそれだけコストもかかります。ですので初期の費用が他の監理団体に比べて高いことが多いです。

J社ご担当者様

なるほど。でもそれはそうですよね。
そういう監理団体を紹介してもらえますか?

天満

承知いたしました。

この後、当センターが把握している日本語教育能力の高い監理団体を紹介いたしました。
数か月後、J社様は日本語教育をしっかり受けた技能実習生の受け入れを開始いたしました。
今後の進展も見守っていきたいと思います。